最終更新日:2023年05月26日
厚生労働省HPでは、労働基準関係法令違反で送検された会社名などの情報が、毎月更新されています。
令和5年3月7日に、秋田県仙北市の(株)仙北技研工業が
「夏季に、塩及び飲料水を備えることなく草刈り作業を行わせた」
と労働安全衛生法第22条労働安全衛生規則第617条違反で送検されています。
出典:厚生労働省労働基準関係法令違反に係る公表事案(令和4年4月1日~令和5年3月31日公表分)
今月から厚生労働省では、令和5年「STOP!熱中症クールワークキャンペーン(職場における熱中症予防対策)」が実施されています。
期間中の令和5年5月1日~9月30日に実施すべき事項として、実施要綱に下記の項目が挙げられています。
WBGT 値の把握・評価 | JIS規格「JIS Z 8504」又は「JIS B 7922」に適合したWBGT指数計でWBGT値を測り基準値を超え又は超えるおそれのある場合には、WBGT 値を下げる対策を徹底する。 |
作業環境管理 | 休憩場所に氷、冷たいおしぼり、シャワーなどや飲料水、塩飴などを設置するなどWBGT 値を下げる対策を行う。 |
作業管理 | WBGT値が高いときは、単独作業を控えWBGT値に応じて作業の中止、こまめに休憩をとるなどする。 必要に応じて、通気性の良い衣類に変更する。 管理者は、下記を行う。 ・作業中労働者の心拍数、体温及び尿の回数・色等の身体状況、水分・塩分の摂取状況を頻繁に確認する。 ・労働者の水分・塩分の摂取を確認するための表を作成、作業中の巡視での確認などで労働者からの申出にかかわらず定期的な水分・塩分の摂取を徹底する。 |
健康管理 | 前日のお酒の飲みすぎはないか、寝不足ではないか、当日は朝食をきちんととったか、管理者は確認必要に応じ作業の配置換え等を行う。 |
健康診断結果に基づく対応など | ①糖尿病、②高血圧症、③心疾患、④腎不全、⑤精神・神経関係の疾患、⑥広範囲の皮膚疾患、⑦感冒、⑧下痢などがあると熱中症にかかりやすいため、医師の意見をきいて人員配置を行う。 |
労働者の健康状態の確認 | 作業開始前に労働者の健康状態を確認する。作業中は巡視を頻繁に行い、作業員同士もお互いの健康状態を確認する。 |
また上記に加え「労働衛生教育」「異常時の措置」「※熱中症予防管理者等の業務」もあげられています。
※衛生管理者、安全衛生推進者、衛生推進者または熱中症予防管理者
(労働衛生教育の内容や教材については、こちらをご覧ください。)
厚生労働省の特設サイト「学ぼう!備えよう!職場の仲間を守ろう!職場における熱中症予防情報」に掲載されている実施要綱の内容や資料・職場の熱中症予防対策オンライン動画などで、職場で実施する熱中症対策をご確認ください。
会社のトイレは何個必要?2021年(令和3年)12月1日から変わった会社のトイレの設置基準は?こちらをご覧ください。
入社時に必ず必要な安全衛生教育の内容とは?日本語、英語など14言語別の研修用資料がダウンロードできるサイトは?こちらをご覧ください。
令和5年度全国安全週間の準備期間(6月1日~30日)と7月1日~7日に会社がすべきことは?こちらをご覧ください。
夜勤シフトなどの労務管理や物流・運送・建設業の「2024年問題」などのご相談については、こちらをご覧ください。
社員研修・セミナーについては、こちらをご覧ください。
労務相談や就業規則の診断・改定・作成などのご依頼は、こちらをご覧ください。
PayPayなどキャッシュレス決済アプリに給与を直接チャージする賃金のデジタル払い制の導入など法改正情報については、こちらをご覧ください。
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