労働時間・休憩・休日

1日の所定労働時間が7~8時間の社員に年間休日は何日必要?

 
 

労働基準法で、労働時間は「1日8時間」「週40時間」以内とされています。

 

(法定労働時間)

 
 
 

※特例措置対象事業場は週44時間

 
 
 
 

また労働者に、週に1回または4週間に4回の休日を取らせなければなりません。

 

(法定休日)

 
 
 
 

1年間に必要な休日日数は、下記(1)~(3)の順で計算します。

 
 
 
 

(例)1日の所定労働時間が8時間、1年間の暦日数が365日の場合

 
 
 

(1) 1年間の所定労働時間の限度時間は

 
 
 

1年間の所定労働時間=(365日÷7日)×40時間= 2085.42時間

 
 
 

(2) 1日の所定労働時間が8時間の場合、1年間に労働できる日数は

 
 
 

1年間の労働日数=*2085時間÷8時間=260.625日

 
 
 

(3)1年間に必要な休日日数は、

 
 
 

1年間に必要な休日=365日 ‐ *260日=105日

 
 
 

となります。(*小数点未満は切り捨て)

 
 
 
 

1日の所定労働時間ごとに必要な休日日数は、下記表のようになります。

 
 
 
 

1年の暦日数 1年の総所定労働時間の限度 1日の所定労働時間 必要な年間休日
365日 2085.42時間 8時間 105日
7時間45分 96日
7時間30分 87日
7時間15分 78日
7時間 68日
うるう年
366日
2091.25時間 8時間 105日
7時間45分 97日
7時間30分 88日
7時間15分 78日
7時間 68日

 
 
 
 

なお1年単位の変形労働時間制を導入し、対象期間が3か月を超える場合、1年の総所定労働日数の限度は280日なので、下記の日数の休日が必要です。

 
 
 
 

■ 1年の暦日数が365日の場合は、年間休日は85日必要。

 
 
 

■ 1年の暦日数が366日(うるう年)の場合は、年間休日は86日必要。

 
 
 
 

先日、厚生労働省HPで「令和3年就労条件総合調査結果の概況」が公表され

 
 
 
 

■ 令和2年の年間休日総数は「1企業平均 110.5日」

 
 
 
 

■ 令和2年の年間休日総数で最も多かった階級は「100~109日 32.2%」

 
 
 
 

となっています。

 
 
 
 

出典:厚生労働省「令和3年就労条件総合調査結果の概況第4表」

 
 
 
 

年間休日が100日未満では、離職率が高くなるため、年間休日総数の平均110.5日以上に設定したいですね。

 
 
 
 
 

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2015年3月に島根県益田市にて社会保険労務士事務所を開業した池口と申します。 「求人を出しても応募がない」 「優秀な人に長く勤めてもらいたい」 と人材不足や労務管理に悩む社長さまのご相談をオンライン(Zoom、Skype、Chatwork)・LINE・メール・FAX・電話・訪問などご希望の方法で承っております。 令和3年度財団法人介護労働安定センター雇用管理コンサルタント任命。
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