パートタイマー 学生アルバイト

アルバイト・パート、休憩時間中の外出許可制は違法?

 

春休みや新学期は、学生アルバイトの採用が増える時季です。

 
 
 
 

学生アルバイトにも労働基準法が適用されます。

 
 
 
 

よって学生アルバイトの1日の勤務時間が

 
 
 

■6時間を超える場合は、少なくとも45分の休憩

 
 
 

■8時間を超える場合は、少なくとも1時間の休憩

 
 
 

を、勤務時間の途中に与えなければなりません。(長距離トラックの運転手など一部適用除外)

 
 
 

勤務時間が6時間ちょうどの時は、休憩時間を与えなくても問題ありません。(労働基準法第34条)

 
 
 

「お昼時は忙しくて45分(または1時間)も休めない」という場合、

 
 
 

「午前のお茶休憩15分+昼食15分+午後のお茶休憩15分=45分」

 
 
 

というふうに休憩を分割して与えることは問題ありません。

 
 
 
 

休憩時間は、自由に利用させなければなりません。(警察官、常勤の消防団員など一部適用除外)

 
 
 
 

パート・アルバイトの方は「昼ご飯は自宅で食べたい」「休憩時間に銀行や買い物に行きたい」というケースが多いです。

 
 
 
 

「休憩時間中の外出は、上司の許可が必要」と許可制にする場合、合理的な理由が必要で

 
 
 

「事業場内で自由に休息し得る場合には、必ずしも違法にはならない」とされています。

 
 
 

出典:昭和23年10月30日基発1575号

 
 
 
 

2020年4月1日から、パートタイム労働法が「パートタイム・有期雇用労働法」へと変わりました。

 
 
 
 

2021年4月1日からは小さな会社やお店でも適用され

 
 
 

(1)同一職務内容の正社員と非正社員の不合理な待遇差を解消
 
(同一労働同一賃金)

 
 
 
 

(2)短時間労働者や有期雇用労働者から、正社員との待遇の違いや理由を聞かれた時は、就業規則などを活用して説明する

 
 
 
 

ことが、事業主に義務付けられています。説明用資料の準備などは、お早めに。

 
 
 
 
 

 
 
 

 
 
 

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2015年3月に島根県益田市にて社会保険労務士事務所を開業した池口と申します。 「求人を出しても応募がない」 「優秀な人に長く勤めてもらいたい」 と人材不足や労務管理に悩む社長さまのご相談をオンライン(Zoom、Skype、Chatwork)・LINE・メール・FAX・電話・訪問などご希望の方法で承っております。 令和3年度財団法人介護労働安定センター雇用管理コンサルタント任命。
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