最終更新日: 2022年05月02日
厚生労働省HPでは、労働基準関係法令違反で送検された会社名などの情報が、毎月更新されています。
令和2年12月に兵庫県の交通安全誘導警備会社が、
「気温が30℃を超える屋外の交通安全誘導警備を行う場所に、労働者に与えるための塩及び飲料水を備えていなかった」
と熱中症対策の不備(労働安全衛生法第22条労働安全衛生規則第617条違反)で書類送検されています。
出典:厚生労働省労働基準関係法令違反に係る公表事案(令和2年3月1日~令和3年2月28日公表分)
タグ :#クールワークキャンペーン#熱中症#熱中症予防
令和4年5月1日~9月30日まで、令和4年「STOP!熱中症クールワークキャンペーン(職場における熱中症予防対策)」期間です。
準備期間中の4月に実施すべき事項のひとつに「各級管理者、労働者に対する教育研修の実施」が、実施要綱に挙げられています。
教育研修は、下記の表3及び表4に基づき実施する必要があります。
表3 熱中症予防管理者労働衛生教育
事 項 | 範 囲 |
熱中症の症状(30分) | ・熱中症の概要 ・職場における熱中症の特徴 ・体温の調節 ・体液の調節 ・熱中症が発生する仕組みと症状 |
熱中症の予防方法(150分) | ・WBGT値(意味、WBGT基準値に基づく評 価) ・作業環境管理(WBGT値の低減、休憩場所の整備等) ・作業管理(作業時間の短縮、熱への順化、水分及び塩分の摂取、服装、作業中の巡視等) ・健康管理(健康診断結果に基づく対応、日常の健康管理、労働者の健康状態の確認、身体の状況の確認等) ・労働衛生教育(労働者に対する教育の重要性、教育内容及び教育方法) ・熱中症予防対策事例 |
熱中症の症状 (30分) | ・熱中症の概要 ・職場における熱中症の特徴 ・体温の調節 ・体液の調節 ・熱中症が発生する仕組みと症状 |
緊急時の救急処置(15分) | ・緊急連絡網の作成及び周知 ・緊急時の救急措置 |
熱中症の事例 (15分) |
・熱中症の災害事例 |
注 対象者の熱中症に対する基礎知識の状況に応じ熱中症の症状及び熱中症の予防方法をそれぞれ15分,75分に短縮して行うこととしてさしつかえない。
特に下記表4の内容については、キャンペーン中、雇い入れ時または新規入場時に加えて日々の朝礼などの際にも繰り返し実施することとされています。
表4 労働者向け労働衛生教育(雇い入れ時または新規入場時)
事 項 | 範 囲 |
熱中症の症状 | ・熱中症の概要 ・職場における熱中症の特徴 ・体温の調節 ・体液の調節 ・熱中症が発生する仕組みと症状 |
熱中症の予防方法 | ・WBGT値の意味 ・現場での熱中症予防活動(熱への順化、水分及び塩分の摂取、服装、日常の健康管理等) |
緊急時の救急処置 | ・緊急時の救急措置 |
熱中症の事例 | ・熱中症の災害事例 |
令和4年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」実施要綱で、教育用教材は、
■厚生労働省「学ぼう!備えよう!職場の仲間を守ろう!職場における熱中症予防情報」に掲載されている動画や下記の資料
・「職場における熱中症予防対策マニュアル」
・「熱中症予防対策について点検すべき事項をまとめたリーフレット」など
■環境省熱中症予防情報サイトに掲載されている動画や下記のツール
熱中症に関する救急措置等の要点が記載された携帯カード「熱中症予防カード」
などを活用し、事業者が自ら当該教育を行うことが困難な場合には、関係団体が行う教育を活用するとされています。
令和4年5月1日からのキャンペーン期間中に会社がすべき職場の熱中症予防対策については、こちらをご覧ください。
入社時に必ず必要な安全衛生教育の内容とは?日本語、英語など14言語別の研修用資料がダウンロードできるサイトは?詳しくは、こちらをご覧ください。
半年ごとに会社の健康診断を受診させる必要がある夜勤者とは?こちらをご覧ください。
夜勤シフトなどの労務管理や助成金などについては、こちらもご覧ください。
労務相談や研修・セミナー講師などのご依頼は、こちらをご覧ください。
令和4年4月から開始した改正育児・介護休業法など法改正情報などについては、こちらをご覧ください。
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